本記事では、cheero 2 Coils Wireless Charger Standの実機レビューと、電力の出力チェックを行っています。
本製品はAmazonで販売されているcheero社のワイヤレス充電器です。この充電器はスタンドタイプで、少し珍しい折りたたみ式となっています。この記事が購入前の参考になりましたら幸いです。
【レビュー結果】cheero 2 Coils Wireless Charger Standの評価
cheero 2 Coils Wireless Charger Standは、Qi認定取得済み製品のワイヤレス充電器。過電流・過電圧・過放電を防ぐ機能や、ショート保護機能もついた安心安全の技術が使われています。様々なデバイスで使うことができ、iPhoneはもちろんのことAndroid端末でも利用することが可能です。ただし、デバイスはQi対応でなければいけないので注意してください。
それらの特徴を頭に入れた上でレビューした結果ですが、「悪くはない製品だけれども、少々安っぽいな」という印象を受けました。また、QC 3.0対応とはなっていましたが、思ったような結果が出なかったのが個人的に少し残念でした。
cheero 2 Coils Wireless Charger Stand の実機レビュー
ここからは、本製品を画像つきで詳しくレビューしていきたいと思います。パッケージを開けると、取扱説明書、ワイヤレス充電スタンド、USB-micro USBケーブルの3点が入っています。この辺りは一般的な充電器の同封物と変わりありません。
折りたたみ式で約100度開閉のスタンド
cheero 2 Coils Wireless Charger Standは名目上スタンド式となっていますが、折りたたむことができるので平らにして使うこともできます。
横から見ると少々厚みを感じますが、折りたたみ式なので仕方がない部分かもしれません。
約100度ほど開くことができますが、現実的にここまで開くことはないでしょう。おそらく45度くらいまで開いてスタンドで使う人、もしくは0度の畳んだ状態で地面と平行状態にして充電する人のどちらかに分かれるかと思います。
大きさは手のひらに収まるくらいです。実際のサイズは、「 約 66 × 117 × 18 mm 」。重量は約125gとなっています。
見た目は正直高級感がなく、全体がプラスチック的な素材なので安っぽく見えるのが残念なところ。
ポートはmicro USB対応
今どきの急速充電と言うと、PD対応ポートを思い浮かべる人も少なくないと思いますが、cheero 2 Coils Wireless Charger Standは、micro USB対応ポートとなっています。ですが、QC 2.0とQC 3.0に対応しているので急速ワイヤレス充電はできる仕様です。
実際にコンセントに繋いだ時の様子がコチラ。待機中になるとLEDインジケータが緑色に点灯します。
本製品はコイルが2つ備え付けられているので、スマホを横向きにして充電することも可能です。
また、実際にこの状態でスマホを置いて充電してわかったのですが、スタンド部分にスマホを置くと充電状態がわかりません。今現在充電がされているのか、終わっているのかを確認するには、一度スマホを開かないといけないのがデメリットだなと感じました。
cheero 2 Coils Wireless Charger Standの電流/電圧の測定
次は実際にcheero 2 Coils Wireless Charger Standは、どのくらいの速度で充電できるのかを計測してみました。利用したACアダプタはAnker社のQC 3.0に対応した製品です。
付属のUSBケーブルと、手持ちのQC対応端末iPhone、Androidを使って計測をしています。
入力:5V / 2A, 9V / 1.67V
充電効率:最大72%
iPhone Xでの測定結果
まずはiPhone Xを使って測定をしてみました。
少しの間充電を試みた結果、電圧:約9.18V、電流:約0.53A、電力:約4.9Wという結果になりました。この結果が良いか悪いかと言われると、正直そこまで良い方ではありません。
似たような製品でAnker社のワイヤレス充電スタンドを過去にレビューしましたが、その時は約10.5Wの電力出力を確認できています。この原因は付属のUSBケーブルが悪いことも考えられるので一概に本体が粗悪品とは言えませんが、結果的には微妙な充電効率になります。
これから72%の充電効率になるので、実際は約3.5Wほどの出力でiPhoneを充電することになります。
グラフで出力状況を10分ほどチェックしてみましたが、その間ほとんど変化はありません。充電効率はそこまでよくありませんでしたが、ある意味安定した速度での充電はできているということになります。
Galaxy S8+での測定結果
次にGalaxy S8+を使っての測定。Galaxy S8+はQC 2.0に対応しているので、期待値に近い数字が出力されることを期待して計測を行いました。
数分ほど充電を試みたところ、電圧:約9.1V、電流:約0.87A、電力:約7.96Wという結果になりました。iPhone Xよりも結果はマシでしたが、それでも期待値には遠い数値に。
充電効率72%を考慮すると、実際にGalaxy S8+への出力は5.73W程になります。
iPhone X同様に10分ほど充電を試みて、電流・電圧の状態をグラフでチェック。安定はしていますが、これ以上数字が伸びることはありませんでした。
まとめ
以上、 cheero 2 Coils Wireless Charger Standの購入レビューでした。
QC 2.0 / 3.0対応は嬉しいことですが、実際にそのレベルでの充電はできなかったのがマイナスポイント。ケーブルが悪い可能性もあるので、付属品以外の製品を使えば期待値に近づくかもしれません。
良かった点をあげるとすれば、このワイヤレス充電スタンドがあればスタンドさせながら使う、平面に置きながら使うの2つができること。個人的にはスマホはスタンド状態にさせて充電させたいのですが、AirPodsなどは平面状態じゃないと充電ができないので、そういった意味では一石二鳥なワイヤレス充電スタンドだと思いました。