日本時間2019年9月25日、iPadデバイス向けに「iPadOS 13.1」がリリースされました。初めてのiPad専用OSであるため、新機能や変更点はもちろんですが、不具合が多々起こると予想されています。
そこで本記事では、iPadOS 13.1の不具合情報、および新機能や変更点等を徹底紹介。手持ちのiPadをiPadOSにアップデートするか悩んでいるユーザーの参考になりましたら幸いです。
iPadOS 13.1の不具合情報まとめ
各種アプリで不具合が起きている
iPadOSに対応していないアプリで、いくつか不具合の報告が挙がっています。
iPadOS来てるけどデレステのために、上げずにおかないとな・・。Betaのときで、すでに致命的な不具合あるのは分かってるし。
— おかか (@okaka_151) September 25, 2019
特に不具合が起きやすいのは、ゲームアプリ。ゲームアプリの中でもフレーム単位の処理が必要な音ゲーなどは毎度不具合が起きやすく、アプリ側の対応を待つのが良いとされています。
iPadOS プロクリエイト不具合あるのね。ちょっと待つ
— すきやき太郎???? (@memo_tarou) September 24, 2019
また、ゲームだけでなくイラスト作成アプリでも不具合が起こっています。おそらく、iPadOSでApple Pencilの反応時間の短縮、反応速度の向上などの影響でイラスト作成アプリで不具合が起こっているのかもしれません。
プロクリエイトの不具合が報告されていますが、クリスタ等でも問題が起こっている可能性もあります。
致命的?iPad AirでWi-Fiの設定に失敗する
Appleのサポートコミュニティを覗いてみると、どうやらiPad Air 2でWi-Fiに接続できず、iPadOSにアップデートができない症状が起こっているようです。
この人は再起動、再ダウンロードを15回ほど試みましたが、アップデートに失敗しています。iPad Air 2以外でWi-Fiの設定に失敗している端末報告は見当たらないので、おそらくiPad Air 2特有の問題だと言えます。
iPad Air 2を利用している方は、iPadOSへのアップデートを控えたほうが良いかもしれません。
iPadOS 13.1の新機能・変更点まとめ
iPadOSでは様々な新機能、iOSからの変更点があります。
マルチタスキング
- Slide Overで複数のアプリを開くことが可能に
- Slide Overのアプリをスワイプで素早く切り替え
- Slide OverスイッチャーでSlide Overで開いているすべてのアプリを確認
- Slide Overから簡単にアプリをフルスクリーン表示
- Slide Overのアプリを素早く閉じる
iPadOSで使いやすくなったのは、Slide Over機能です。主に上記5つの変更点、および機能が追加されました。
- Split Viewで1つのアプリから複数のウインドウを開けるように
- 複数のスペースで同じアプリを開けるように
- アプリ/コンテンツを別のスペースにドラッグで、新しいウインドウが開ける
- Appスイッチャーのアップデート
- Ddockにあるアイコンをタップすると、アプリが開いている全てのウインドウが一覧で表示される
新しくなったホーム画面
- レイアウトの刷新
- ウィジェットの固定ができるように
- お気に入りのウィジェットをホーム画面に表示
Apple Pencil
- Apple Pencilの反応速度が向上
- ツールパレットのデザインが一新
- 新しいツールの追加
- ページ全体のスクリーンショットをApple Pencil上から
- 選択範囲を選んでスクリーンショットを撮ることも
Sidecar
- iPadをMacに接続してマルチディスプレイとして使えるように
- マルチディスプレイ化することで、Macの画面をiPadにミラーリングできるように
- iPadとMacを接続することで充電状態が保てるように
- iPadでMacのアプリをApple Pencilから操作ができるようになった
- Apple Pencilを使ってPDFにメモ、書類に注釈などを追加可能に
- iPadに描いたスケッチをMacの書類に挿入可能
テキスト編集
- スクロールバーがドラッグ出来るようになった
- カーソルを好きな場所にドラッグして、一瞬でカーソルが移動できる
- タップやスワイプジェスチャーだけで、テキストを素早く選択できる
- ダブルタップで、住所、電話番号、Eメールアドレスを素早く選択出来る
- 新しいジェスチャーを使うことで、カット、コピー、ペーストの操作が一瞬で完了する
- 3本指を使った、取り消しとやり直しのジェスチャーが追加
- 2本指でタップ&ドラッグすると、Eメール、ファイル、フォルダを素早く選択できる
キーボード
- スワイプとタップの療法で文字入力が出来る
- 音声入力がデバイス上で有効になっているキーボード言語から、最大4つ自動選択される
フォント
- カスタムフォントをインストールして使える
- 「設定」でインストールしたフォントを管理できる
- App Storeでお気にいりのフォントをダウンロードできる
ファイル
- フォルダのUIに新しいカラム表示が追加
- クイックアクションで、PDFの回転やマークアップをフォルダアプリ内で完結できる
- カラム表示にするとファイルに一連のメタデータが表示される
- Safariからダウンロードしたファイルを格納する「ダウンロードフォルダ」が追加
- 外付けドライブ(USB/SD/HDDなど)に対応
- iCloud Driveとフォルダ共有が可能
- よく使うファイルをローカルドライブに追加可能
- ファイルアプリ内で、ZIPの圧縮・解凍が可能に
- ファイルアプリから自宅のコンピュータや職場のサーバに接続可能
- 新しいキーボードショートカットが追加された
- ファイルアプリに検索機能が追加
- 書類スキャナ
Safari
- スタートページのデザインが新しくなった
- ダウンロード状況がひと目で分かる「ダウンロードマネージャ」の追加
- アップロードする写真のサイズを小・中・大から選べるように
- 表示メニューを使って、文字サイズの変更やリーダー表示などの設定を素早く変更できる
- ウェブサイトごとに、マイク、位置情報、カメラなどの設定許可をコントロールできる
- ウェブサイトの文字拡大/縮小が瞬時に行える
- 開いているタブをまとめてブックマークに保存できる
- 既に開いているウェブサイトのURLを入力すると、目的のタブまで案内する機能が追加
- Eメールで、ウェブページのリンク、PDF、リーダー表示が送れる
- 安全性の低いパスワードに警告表示がされる
- iCloudとの同期をエンドツーエンドで暗号化
- iPadに合わせてウェブサイトのデスクトップ版が自動的に表示される
- 30以上の新しいキーボードショートカットが追加
- Split ViewでSafariの完全なツールバーにアクセスできる
ダークモード
- iPadOSに新しく「ダークモード」が追加
- コントロールセンターからダークモードのオン/オフを素早く切り替えられる
- ダークモードの設定時間をコントロール可能
- ダークモードに最適化された新しい壁紙が追加
- 内蔵アプリがダークモードの外観に対応
- サードパーティ製のアプリでもダークモードを組み込むことが可能
iPadOS 13.1のインストール時間
iPadOS 13.1を日本時間2019年9月25日に、iPad Pro 2018にインストールしてみました。
今回のiPadOS 13.1の容量は筆者の環境で3.34GBとかなり大きめなサイズ。時間がかかることが予想されましたので、Wi-Fi接続、そして充電器に接続しながらアップデートを開始しました。
iCloudが混み合っているためか、ダウンロードに時間がかかり、最初はアップデート時間が19時間と表示されていました。
その後4時間になりましたが、それでも時間がかかる事は間違いありません。おそらく、iPadOS 13.1がリリースされた当日だからここまで混み合っているのだと思います。
2、3日間を置けば、ここまで時間をかけずにiPadOS 13.1にアップデートすることが可能でしょう。